コラム サウナの基本知識

飲んだ後にサウナは大丈夫?お酒を飲んでからサウナに入ってはイケナイ理由

飲んだ後にサウナは大丈夫?お酒を飲んでからサウナに入ってはイケナイ理由

この記事で解決できるお悩み

  • お酒を飲んだ後にサウナに入ってもいいのか知りたい
  • 二日酔いの状態でサウナに入ったときの危険性や注意点が気になる
  • 酔い覚ましにサウナは効果があるのか、正しい知識を得たい
鳴海慎吾
鳴海慎吾

こんにちは、鳴海慎吾です。
本日は酒とサウナの危険な組み合わせについての記事を書きました!

お酒のあとの一杯が格別なように、お風呂やサウナで汗をかくと「スッキリする!」という声を耳にします。特に、飲み会の翌日にサウナへ行くと体調が回復した気分になることもありますよね。しかし「二日酔いをサウナで解消できるのでは?」という期待や、「サウナが酔い覚ましになるんじゃない?」という疑問には、注意すべき点がたくさんあります。

実際に、お酒とサウナを組み合わせる際には危険が潜んでいることをご存じでしょうか。ここでは、お酒好きやサウナ好きの方、あるいはサウナにはあまり馴染みがない方にも役立つ情報をまとめてご紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、安全かつ健やかなサウナライフのヒントにしてみてください。


  • この記事を書いた人

鳴海 慎吾

宮崎市在住の30代 会社員。普段はIT系の企業に勤めながら平日・土日祝問わずサウナめぐりをしています。サウナブームが再来している中、宮崎県は他県と比べまだまだと感じ、情報発信サイト始めました。 サウナ歴:10年くらい プロフィール

お酒とサウナの基本的なリスク

お酒を飲むと体内でアルコールを分解するために肝臓や腎臓などがフル稼働します。一方、サウナに入ると高温環境で大量に汗をかくため、水分だけでなく電解質も失われやすくなります。飲酒後は利尿作用も高まるため、身体の水分がさらに失われる危険性が高まります。

その結果、以下のような状態に陥る可能性があります。

  • 脱水症状:めまいや立ちくらみなど
  • 血圧の急激な変動:血行が一気に促進され、負担がかかりやすい
  • 心拍数の上昇で心臓への負担増大

アルコールがまだ体内に残っている状態でサウナに入れば、こうしたリスクがさらに増大します。「飲んだあとすぐサウナ」というのは格段に危険度が上がると認識しておきましょう。

また、酔っぱらった判断力の低下により、サウナ室で寝てしまったり、ロウリュ(サウナストーブ)への水かけ過ぎ、転倒の危険に繋がる可能性があります。サウナルームで気を失ったり、火傷を負ったりするケースも後を絶ちません。

二日酔い状態の場合

二日酔いのときは、身体の水分とミネラルバランスが大きく崩れています。頭痛や吐き気、倦怠感などに悩まされている方は、まずはしっかりと水分補給をしてから体調を見極めてください。サウナに入るとさらに発汗するので、無理をすると脱水症状が悪化してしまう可能性があります。

また、アルコール分解が不十分なタイミングで急激に血管が拡張すると、めまいや立ちくらみ、心拍数の増大による気分不良が生じやすいです。二日酔いが重い場合は、サウナに入るよりもまずは身体を休めることを優先するのがおすすめです。

「酔い覚まし」にサウナは有効か?

サウナは健康的なリフレッシュの場として広く知られていますが、酔った状態でサウナに入ることは絶対に避けるべきです。サウナに入り、汗をたくさんかけばアルコールが抜けそうですが、これは都市伝説です。

お酒からの回復を目指してサウナに飛び込む方も少なくありません。「汗と一緒にアルコールを出して酔いが早く覚めるのではないか」と考えがちですが、実際は体内に残ったアルコールのうち、発汗で排出される量はごくわずかだと言われています。

むしろ、サウナに入ることで身体に余計な負担をかけてしまう可能性があるため、「酔い覚まし目的」でサウナを利用するのは避けた方が無難です。体内のアルコール濃度を下げるには、水分補給と休息をとりながら肝臓による分解を待つのが基本です。

安全に楽しむためのポイント

飲酒前後のサウナ利用は避ける

サウナを健康のために上手に活用するには、飲酒前後の一定期間はサウナに入らないことが賢明です。一般的には、飲酒前の数時間と飲酒後の8時間はサウナを控えることが推奨されています。アルコール摂取後は血管が拡張しやすく、体温調整が上手くいかないことがあります。酔いが冷め切っていない状態でサウナに入ると、心臓や血管にさらに負担をかけてしまうため注意が必要です。

事前の水分補給をしっかりする

飲酒後にサウナへ行く場合は、必ず十分な水分補給を心がけましょう。アルコールの利尿作用により身体は水分不足になりやすいため、スポーツドリンクなど電解質を含む飲み物が適しています。また、サウナ前だけでなくサウナ中・サウナ後もこまめに水分を摂取し、脱水状態を防ぐことが重要です。

少し休んでから入る

飲んですぐにサウナに入ると、アルコールで血管が拡張しているうえ、高温環境による体温上昇で体への負担が大きくなります。少なくとも数時間あけ、二日酔いや頭痛などがないか確認してから入ることを習慣づけましょう。体調が万全かどうかを自分で判断できる状態になるまでは、サウナ利用を控えるのが賢明です。

短めのサウナセット

飲酒後は身体への負荷が通常より大きくなっています。一度あたりのサウナ滞在時間を短め(5〜7分程度)に設定し、セットの回数も控えめにするのがおすすめです。サウナと水風呂を行き来する際も、普段より休憩を長めに取ることで、体に余計な負担をかけずに済みます。

温度管理と体調チェック

高温のサウナに長時間入るほど体に負担がかかりやすいです。サウナが複数種類ある施設では、やや温度が低めのサウナやスチームサウナを選ぶなど、無理のない温度帯を選びましょう。サウナ内でも定期的に汗の量や心拍数、めまい・立ちくらみがないかなどをチェックし、異変を感じたらすぐに切り上げることが大切です。

少しでも体調不良や頭痛などの異変を感じたら、無理をせずサウナを切り上げて休むことが重要です。体がだるい、ふらつく、息苦しいなどのサインが出た場合は、速やかに涼しい場所へ移動し、水分とミネラルを補給しましょう。サウナ後はしっかり休憩を取り、必要に応じて軽い食事や水分補給を行い、体を労わってあげることで健康的にサウナを楽しむことができます。

飲酒量にも注意する

「少ししか飲んでいないから大丈夫」という気持ちは禁物です。個人差はありますが、少量のアルコールでも体調や体質によっては影響が大きく出ることがあります。サウナとお酒を同日に楽しみたい場合は、飲酒量を控えめにするか、翌日にサウナに行くなど、余裕をもったスケジュールを立てるよう心がけましょう。

サウナは適切に利用すれば、免疫力アップや代謝アップといった健康効果が期待できます。しかし、アルコールとの併用はリスクが高い点を理解して、万全の準備と体調管理を行うことが何よりも大切です。自分の体調を最優先に考えながら、安全第一でサウナを楽しんでください。

アルコールとサウナの「適度な楽しみ方」の提案

お酒をまったく口にしないのが一番安全とはいえ、楽しみのひとつを完全に我慢するのは現実的に難しいこともあります。そこで、なるべく週末には「サウナの日」と「飲み会の日」を分けるなど、タイミングをズラす工夫をおすすめします。

例えば、金曜の夜にしっかりお酒を楽しんだ場合は、土曜の午前中はゆっくり休息し、午後や翌日の日曜にからだの調子を見ながらサウナへ行く、というスケジュールです。こうすることで、酔いが残っていない状態でサウナを満喫しやすくなります。

サウナ前のチェックポイント

  • 顔色:普段より赤みが強い場合は要注意
  • 頭痛や吐き気の有無:微かでも症状があるなら休む
  • 手足のむくみ:飲酒後は浮腫みやすくなるため意外と見落としがち

これらを確認してからサウナを楽しむだけでも、不快な思いをするリスクを減らすことができます。

鳴海慎吾
鳴海慎吾

サウナ遠征や出張時など旅先の料理やお酒を堪能したいという気持ちもありますが、サウナ×お酒は禁物。しっかりと自己管理してからサウナを楽しみましょう!


まとめ

お酒を楽しむ場面は多いですが、そのあとのサウナには危険が潜んでいます。アルコールが体に残っている状態でサウナに入ると、脱水や血圧変動などのリスクが高まり、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。

二日酔いをサウナで解消できるという誤解から、無理な入り方をして体調を崩すケースも少なくありません。大切なのは、体調第一でスケジュールを組んだり、事前の水分補給を怠らないこと。そして何より「酔い覚まし」としてサウナを過信しないようにしましょう。安全を心がけながら前向きに工夫することで、心身ともにリラックスできる時間を手に入れやすくなります。

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宮崎市在住の30代 会社員。普段はIT系の企業に勤めながら平日・土日祝問わずサウナめぐりをしています。サウナブームが再来している中、宮崎県は他県と比べまだまだと感じ、情報発信サイト始めました。 サウナ歴:10年くらい プロフィール

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