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肌を守り呼吸もラクに!サウナマスクの魅力に迫る

肌を守り呼吸もラクに!サウナマスクの魅力に迫る

サウナ人気が高まる中、「サウナハット」や「サウナポンチョ」など、さまざまなアイテムが注目を集めています。しかし、まだまだ一般的とは言いづらいのが「サウナマスク」。実際のところ、「サウナ室でマスクなんて息苦しくないの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。ところが使ってみると、息苦しさどころか意外に快適で、肌の乾燥や飛沫対策にも役立つという声もあります。

サウナマスクは、コロナ禍の感染症予防意識の高まりとともに一気に需要が拡大した背景がありますが、本来はもっと前から「呼吸を楽にする」「熱風を和らげる」などの目的で愛用しているサウナ通の方も存在します。本日は、サウナマスクの具体的なメリット・デメリットをはじめ、どんな場面で使うのが良いのか、選ぶ際のポイント、そして筆者自身の使用感などを詳しくご紹介。サウナ好きの方だけでなく、最近サウナに興味を持ったビギナーにも役立つ内容になっています。ぜひ最後まで読み進めてみてください。

サウナマスクのメリット・デメリット

サウナマスクとは、一般的な不織布マスクや布マスクとは異なり、高温環境での利用を想定して作られたマスクを指します。素材や形状、通気性などが工夫されており、熱や湿度、乾燥といったサウナ特有の環境下でも、呼吸をある程度快適に保ちつつ肌を守ってくれるのが特色です。まずは、そのメリットとデメリットを整理してみましょう。

呼吸のしやすさを保つ効果

サウナ室、とりわけ高温かつ湿度が低い環境では、鼻やのどに熱い空気が直接入り込み、「息苦しさ」を感じやすいものです。サウナマスクを装着していると、空気の通り道がいったんマスク内部を通る形になるため、高温の空気を少しやわらかくしてから取り込むことができます。特にのどや鼻がカラカラに乾燥しがちな遠赤外線サウナでは、マスク越しに呼吸を行うことで乾燥感を和らげられると言われています。

また、ロウリュウ(熱せられたサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させるサービス)時に発生する熱い蒸気を、ある程度ダイレクトに吸い込まないようにできるのもポイント。ロウリュウが苦手な方でも、「マスクで緩衝できるならちょっと挑戦してみようかな」とハードルが下がるかもしれません。サウナ室内でタオルを頭だけでなく口もとに巻いている方はこういった効果を期待している方が多いでしょう。

顔周りを乾燥から守る効果

サウナ室では大量の汗をかく反面、とくに上段に座っていると高温の風や蒸気で顔が一気に乾燥するケースもあります。乾燥は肌荒れやヒリつきの原因になり、せっかくサウナでリフレッシュしたのに、肌トラブルが悪化してしまうことも。サウナマスクをすることで、顔周りを直接の熱風からある程度ガードし、肌の水分蒸発を減らす効果が期待できます。

後ほどご紹介するように、濡らしたサウナマスクを装着する使い方もあり、肌全体を保湿しながらサウナに入るという上級テクニックを実践しているサウナーもいるようです。

飛沫や感染症予防にもなる

近年は感染症予防としてマスクを着用する習慣が広がり、サウナや温浴施設でも「咳エチケット」を意識する方が増えました。従来の紙製マスクなどは、サウナ室の高温多湿に弱く、短時間で息苦しくなったり、マスク自体が傷んだりする恐れがありました。一方、サウナ専用のマスクは、ある程度の耐熱性や通気性が考慮されており、長めの滞在にも対応しやすいのが利点です。 完全に飛沫をブロックできるわけではありませんが、普通のマスクよりはサウナ空間での使い勝手が良く、周囲へのエチケットとしても役立ちます。

サウナのにおい対策

汗をかきやすいサウナ室は、どうしても汗のにおいが立ちこめがちです。ロウリュウやアロマを焚いているサウナであれば、さほど気にならない場合もありますが、施設によっては人の多さや換気の状況などでにおいがこもることも。サウナマスクをしていれば、マスク越しに呼吸をする分、直接においを吸い込みにくくなるため、不快感が軽減されるという声も聞かれます。

デメリットはある?

一方で、サウナマスクにも少なからずデメリットがあります。最大の懸念は「息苦しさ」を感じる方がいること。サウナマスクは通気性を確保しつつも、やはり顔に布や素材を当てているため、素顔でいるよりは圧迫感があるかもしれません。 また、ロウリュウやアロマサウナでの香りを楽しみたい方にとっては、マスクがアロマの薫りを遮ってしまう問題が。香りをメインにリラックスを求めるサウナでは、マスクが邪魔に感じる場合があります。

また、持ち物が増えるのもデメリットの一つかもしれません。サウナハット、サウナマット、耳栓、サウナウォッチ等を装備するサウナーも多いと思いますが装備が一つ増えると管理や洗濯、紛失するリスクなどが発生も懸念します。

どんな時にサウナマスクを使うと良い?

「サウナマスクって使えるシーンと使えないシーンがあるんじゃないの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。以下では、使うと有効なタイミングと、逆に外したほうがよい場面についてご説明します。

サウナマスクをした方が良いシーン

乾燥が強いサウナや遠赤外線サウナなど

湿度が低いと鼻やのどが刺激されやすく、息苦しさを感じる原因に。マスクで空気の温度や湿度を和らげると呼吸がラクになるかもしれません。

ロウリュウの熱波が辛いと感じる場合

急激な熱波が体や顔に当たるのが苦手な方は、マスクをすることで蒸気をある程度やわらげられます。

感染症や飛沫対策が気になるとき

インフルエンザの流行期や、周囲に咳をする人が多い場面など、少しでも予防策を取りたい方には有効です。

人込みでのにおいが気になるとき

人が多い施設だと汗やにおいがこもりやすい場合も。マスクで直接的なにおいを抑えると快適性が向上します。

サウナマスクを控えた方が良いシーン

しっかりとアロマの香りを楽しみたい時

マスク越しだと香りの広がりがどうしても弱くなるため、香りに癒されたい方は外したほうが満足度が高いでしょう。

すでに高湿度のサウナ(ミストサウナなど)

ミストサウナやスチームサウナでは、空気に十分な湿度が含まれているため、呼吸が楽なことも多いです。マスクが必須に感じない方は、無理に装用しなくても構いません。

サウナマスクの選び方

サウナマスクと一口に言っても、メーカーやブランドにより素材や形状はさまざま。自分に適したものを選ぶためにチェックすべきポイントを押さえておきましょう。

サイズ

通常のマスクと同様に、サイズ感はとても大切です。大きすぎると隙間から熱風が入り込み、十分な効果が得られない上に息苦しさを感じることも。逆に小さすぎると鼻や口が窮屈になり、サウナ内での心地よさが損なわれてしまいます。紐の長さを調整できるアジャスター付きなら、自分好みにフィット感を調整しやすいでしょう。

【コンテックス】 今治サウナマスク

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機能性

サウナ特有の高温下で使うことを念頭に置いて作られているかが重要です。例えば、断熱性がある素材を使っている、あるいは濡れても呼吸がある程度しやすいなど。サウナに入る前に少し水を含ませる使い方が推奨されるマスクもあるので、メーカーの説明をよく読んで選ぶと良いでしょう。 また、速乾性も大事なポイント。サウナ室で使った後、そのままタオルなどで軽く絞れば再利用が可能なのか、洗濯機で洗えるのかなど、お手入れの手軽さも考慮すると長く使いやすいです。

【ベストサウナハット】 サウナマスク

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デザイン性

シンプルな黒や白、ワンポイントのロゴのみなど、派手さを抑えたタイプを好む方が多い一方で、サウナマスクにも最近はカラフルな柄物が増えました。人目を気にせず、よりサウナ時間を楽しむために自分好みのデザインを選ぶのもいいでしょう。お気に入りのアイテムを使うと、サウナ室に入るモチベーションが高まるはずです。

【Primal Blue】サウナマスク「Air」 泉州タオル

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サウナマスクはいつから?歴史やコロナ禍の影響

実際にはサウナマスクの概念そのものは、コロナ禍以前から存在したと言われています。極端に乾燥するサウナやロウリュウが強烈な施設では、「呼吸をもう少し楽にしたい」という理由でタオルを口元に当てていた方も多かったのです。そこに、型崩れしにくい素材や通気性を高めた設計を取り入れ、専用のサウナマスクとして商品化されたのが始まりだと考えられています。

コロナ禍以降は、マスク着用の習慣が一般的になり、サウナ内でも飛沫予防を意識する方が増えました。メーカー側も「サウナ専用」を打ち出した製品を多くリリースし、素材や機能性も格段にアップしています。今では、感染症対策にとどまらず「肌の乾燥対策」「呼吸のしやすさアップ」など、より多角的な効果を求めて導入するサウナーが増加中というのが現状です。

筆者が使っているサウナマスクの感想

【コンテックス】 今治サウナマスク

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私自身、最初は「サウナでマスクなんて本当に大丈夫かな?」と半信半疑でしたが、いざ試してみると使い勝手の良さに驚きました。愛用しているのは、「コンテックス」のサウナマスク。デザインはシンプルなネイビーで、フチ部分のさりげないステッチがアクセントになっています。

決め手となったのは、素材の快適性です。濡らしてから装着しても息苦しさが相対的に少なく、高温のサウナ室でも呼吸を妨げないよう工夫されています。サイズ調整用のアジャスターがあるので、顔にぴったりフィットさせやすいのもありがたいポイント。

乾燥しがちな日や、ロウリュウが強いフィンランド式サウナに入るときは、このマスクを装着すると熱波がやわらいで、のどがヒリヒリしたりむせたりする回数がぐっと減りました。サウナ後に肌が突っ張ったり、頬が赤くなりすぎたりすることも少なくなったように感じます。

こんな方におすすめ

・サウナで息苦しさを感じやすい方
・ロウリュウや熱い蒸気が苦手な方
・周囲の飛沫やにおいが気になる方
・お気に入りの肌を守りつつサウナを満喫したい方

もちろん、香りを楽しみたいときはマスクを外すなど、そのときの施設や目的に合わせて調整するのがおすすめ。個人的には「使いこなせば快適」という印象で、日頃のサウナ通いの良き相棒になっています。

まとめ

サウナマスクはまだまだ主流とまでは言えないものの、使ってみると意外な快適さを感じられる人も少なくありません。熱や乾燥、飛沫への配慮など、多面的にサウナ体験をサポートしてくれるのが最大の魅力でしょう。一方で、アロマや香りを堪能したい場合は外したり、もともと湿度が十分なサウナでは効果をあまり必要としなかったりと、シーンによって向き不向きがある点も事実です。

だからこそ、大切なのは“使い分け”。サウナにはさまざまな種類やスタイルがあり、個々の体質や好みもそれぞれ違います。自分が心地よいと感じる方法を見つけることが、最終的にサウナを最大限楽しむコツといえるでしょう。

もしサウナマスクが気になっていたけれど、まだ実際に手を出せていないという方は、ぜひ一度試してみてください。特に乾燥が強いサウナやロウリュウが苦手な方は、その快適さにきっと驚くはず。そしてお好みのマスクを見つけたら、快適度をぐっと高めたサウナライフが待っていることでしょう。あなたもサウナマスクを上手に取り入れて、極上の“ととのい”体験を味わってみてくださいね。

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