コラム サウナの基本知識

上段・中段・下段で変わる体感温度、座る場所選びのコツを解説

上段・中段・下段で変わる体感温度、座る場所選びのコツを解説

この記事で解決できるお悩み

  • サウナの最適な座る場所はどこ?
  • 上段〜下段の温度差ってどのくらい?
  • 入口と奥では体感温度はどう変わる?
鳴海慎吾
鳴海慎吾

こんにちは、鳴海慎吾です。
今日はこのようなお悩みを解決する記事を書きました!

サウナを楽しむうえで、じつは「どこに座るか」が大きなポイントになることをご存じでしょうか。サウナ室内は構造や熱源の位置、2重扉の有無などによって微妙に温度の流れが変化します。さらに上段・中段・下段での体感温度・発汗量の違いがあるため、自分に合ったポジションを見つけるとより快適な時間を過ごせます。

しかし、「上段は熱そうだから避けたい」「入口付近の温度はどうなの?」といった疑問も多いのではないでしょうか。ここでは、サウナ初心者の方にもわかりやすく、「座る場所」にフォーカスしてサウナを楽しむコツを解説していきます。上級者の方も、あらためて座り方のポイントを振り返ることで発見があるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。

  • この記事を書いた人

鳴海 慎吾

宮崎市在住の30代 会社員。普段はIT系の企業に勤めながら平日・土日祝問わずサウナめぐりをしています。サウナブームが再来している中、宮崎県は他県と比べまだまだと感じ、情報発信サイト始めました。 サウナ歴:10年くらい プロフィール

サウナ室の構造と温度差

サウナ室内は、木のベンチで上段・中段・下段が作られている構造が多いですよね。室内の奥に熱源を設置し、入口付近から入る外気をシャットアウトするための2重扉を備えていることも珍しくありません。そうした設備によってサウナ室全体の温度や湿度が保たれているのですが、実際には座る場所によってかなり体感が変わります。

熱は上に上昇する性質を持ちます。ゆえに、同じ室内でも上段のほうが高温になりやすく、一方で下段はやや低めの温度帯になりやすいです。また、入口の近くは空気の動きが大きく、奥のほうは対流が少なく熱がこもりやすいという違いもあります。こうした基本を理解するだけでも、「今日はどこに座るか」という選択肢が広がってきます。

上段・中段・下段:温度と発汗量の違い

サウナでの醍醐味として、「どれだけ汗をかけるか」が気になる方も多いでしょう。上段・中段・下段での体感温度・発汗量の違いをざっくりまとめると、次のようになります。

上段

高温になりやすく、短時間で体が温まるのが特徴です。高い発汗量が期待できる一方、熱刺激が強いため、慣れていない方はのぼせやすいこともあります。もし上段を選ぶなら、こまめに水分補給をするなど、体調に合わせた利用が大切です。

中段

上段よりはマイルドな熱さで、ほどよく汗をかきたい場合に適しています。上段と下段の中間を取るため、人によっては「一番落ち着ける」と感じることもあるでしょう。サウナ初心者から比較的慣れた方まで幅広く使える位置です。

下段

いちばん温度が低めのゾーンですが、ゆっくりと体を温めていきたい方に向いています。熱刺激がやわらかいので、長めに座ってリラックスしたいときにおすすめです。体に負担をかけずにジワジワと発汗を促したい方や、長時間サウナ室に入りたい方には下段が適しているかもしれません。

座る位置を変えることで、自分の体調や好みに合わせたサウナ体験が可能です。「今日のコンディションはどんな感じだろう?」と考えながら、上段・中段・下段をうまく使い分けてみてください。

鳴海慎吾
鳴海慎吾

もちろんサウナの設定温度によっては下段だからといって舐めてかかるのは危険です。

入口と奥でこんなに違う!? 空気の流れと熱の滞留

サウナ室の入口と奥では、たとえ同じ段の高さでも体感温度が微妙に異なります。入口は外気が入らないよう2重扉で対策されていても、人の出入りがあるたびに空気が動きやすいため、熱のこもり方に違いが出やすいのです。奥は扉から遠く、対流が起きにくいので、空気が滞留しやすく温度が高めに保たれやすい傾向があります。

入口付近

出入りが多い場合、瞬間的に外気が入ることがあるため、やや温度が下がったり空気の動きを感じたりするかもしれません。ただ、サウナ室全体としては高温状態を保っているため、大幅に温度が落ちるわけではありません。熱刺激が少しゆるめになるぶん、のぼせにくいという利点もあるでしょう。

奥のほう

熱源の位置によっては、さらに温度が上がりやすい場合も。発汗量を上げたい人や熱い環境が好きな人には魅力的ですが、その分息苦しさを感じやすい場合もあります。長時間入り続けると疲労感が強まることもあるので、入り方には注意が必要です。

「入口は意外と温度が低いのでは?」と考える方もいますが、2重扉を通しているため大幅な温度低下は防いでくれています。サウナの構造を活用して、自分好みのポジションを見つけると快適度がぐっと高まるでしょう。

2重扉の役割を知ろう

サウナ室で時々見かける2重扉。2重扉の施設だと嬉しくなる方も多いのではないでしょうか。これは外気をできるだけ遮断し、室内の温度を保つことが目的です。1枚の扉だけだと、開閉のタイミングで室内に外の空気が入りやすくなり、室温が安定しにくくなります。その点、2重扉は空気の流入を抑制し、熱や湿度を逃がしにくくしてくれる優れもの。サウナ利用者が入退室をする際も、熱の急激な変化を抑えられる利点があります。

この2重扉のおかげで、奥に座っても温度をしっかりと感じやすかったり、入口付近でも想像以上に暖かさが維持されたりします。もし扉が一重だったら、奥と入口付近の温度差はもっと顕著だったかもしれません。サウナ室の設備ひとつひとつが、快適な空間づくりに貢献している例といえます。

シーンや体調に合わせた座り方の工夫

 高温を求める時:上段奥

短時間で熱をガツンと感じたいときは、上段の奥寄りに座ってみるのも良いでしょう。サウナに慣れた方や、今日はしっかり熱さを楽しみたいという方にはおすすめです。ただし、発汗量も多くなりがちなので、水分補給をこまめに行いましょう。

ゆったり過ごしたい時:下段入口付近

一方、のんびりと体を温めたいときは、下段の入口付近がおすすめです。あまり熱すぎない環境なら、長く座っていられるのでリラックスしつつ汗をかくことができます。サウナに慣れていない方や、体に負担をかけずに楽しみたい方にはこちらが向いているでしょう。

バランス重視:中段

「どう座ればいいのか迷う」という方には中段が無難です。上段ほど熱くなく下段ほどぬるくないので、最初は中段でルーティーンを組み立ててみるのもよい方法です。物足りないと感じたら上段へ、熱すぎると感じたら下段へ移動してみるなど、こまめにポジションを変えてみると自分に合ったゾーンが見えてきます。

まとめ:最適な座り方でサウナタイムをより充実させよう

サウナ室はシンプルに見えて、実はとても奥深い空間です。上段・中段・下段での体感温度・発汗量の違いや、入口と奥の温度差、そして2重扉がもたらすメリットを知るだけでも、サウナでの体験は大きく変わります。自分が「心地いい」と感じるポイントを探すことが、サウナをより満喫する近道です。

少し熱い場所で短時間楽しんでみたり、ゆったりとぬるめの場所で長めに座ってみたり。その日の体調や気分に合わせて自在にポジションを工夫してみましょう。サウナ室の構造を理解し、うまく使い分けることで、さらなる快感やリラックスを得られるかもしれません。

これからサウナに行く機会があるときには、ぜひ座る場所に注目してみてください。温度の変化や発汗のスピードだけでなく、心地よさや疲れにくさなども含めて、自分にぴったりのスタイルを探すことがポイントです。上段・中段・下段、入口側や奥のほうなど、可能な範囲でいろいろ試してみると「ここだ!」という発見があるかもしれません。そんな小さな発見が重なって、より充実したサウナ体験につながるはずです。ぜひ、自分だけのベストポジションを見つけてみてください。

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宮崎市在住の30代 会社員。普段はIT系の企業に勤めながら平日・土日祝問わずサウナめぐりをしています。サウナブームが再来している中、宮崎県は他県と比べまだまだと感じ、情報発信サイト始めました。 サウナ歴:10年くらい プロフィール

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