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サウナで赤い斑点?『あまみ』が教えてくれる体のサイン

サウナで赤い斑点?『あまみ』が教えてくれる体のサイン

この記事で解決できるお悩み

  • サウナに入ったら赤い斑点やまだらになってしまった
  • サウナ後に出てくる赤い斑点が心配…危険な症状じゃないの?
  • あまみが出やすいからサウナを控えるべき?
  • あまみが引かなくて困る…どれくらいで消えるの?
鳴海慎吾
鳴海慎吾

こんにちは、鳴海慎吾です。
本日はサウナ後にでてくる赤いまだら模様『あまみ』についてのお悩みを解決する記事を書きました!

サウナに入った直後、腕や脚に赤い斑点のようなものが浮かんできて驚いた経験はありませんか? そのまだら模様はサウナ用語で「あまみ」と呼ばれ、実はサウナを楽しむ上で知っておきたい大切なサインのひとつです。初めて見た方の中には「これって何かの病気?」と不安になる方もいるかもしれません。ですが多くの場合、あまみは怖い現象ではありません。

本記事では、サウナで生じやすいあまみの正体や仕組み、注意点などを分かりやすくまとめていきます。サウナ好きな方はもちろん、サウナにあまり馴染みがない方でも「ちょっと行ってみたいな」と感じられるような情報をお届けします。ぜひ最後までご覧ください。

  • この記事を書いた人

鳴海 慎吾

宮崎市在住の30代 会社員。普段はIT系の企業に勤めながら平日・土日祝問わずサウナめぐりをしています。サウナブームが再来している中、宮崎県は他県と比べまだまだと感じ、情報発信サイト始めました。 サウナ歴:10年くらい プロフィール

あまみとは何か?赤い斑点の正体

サウナ入浴後に腕や足などに浮かぶ赤い斑点やまだらのような模様を、サウナ用語で「あまみ」と呼びます。これは富山地方の方言が由来で、「やけどなどによって皮膚に斑点ができた状態」を指す言葉がサウナシーンにも広がったものと言われています。

サウナであまみが出ると、一見「火傷(やけど)では?」と思うかもしれませんが、仕組みとしてはまったく別物です。サウナの熱とその後の水風呂による温冷差によって血管が拡張・収縮を繰り返すことで、血液がよく流れる場所だけが赤く浮き出し、まだら模様になるのです。

サウナでよく体を温める→水風呂で急激に冷やす→またサウナで温まる…といった温冷交代浴を行うほど、皮膚表面ではドラマチックな温度変化が起こります。結果として、血流が活発な人ほどクッキリとしたあまみが出ることもあるのです。

あまみは危険?それとも正常?

初めて見ると不安に感じる方も多いあまみですが、一般的には「体が正常に反応した証」と捉えられています。サウナ後に血行が良くなり、水風呂で一気に冷やされたことで体温を取り戻そうとする働きが盛んになっているサインです。

ただし、長時間サウナに入りすぎたり、水分補給を怠ったりすると、あまみに限らず体調不良を引き起こすリスクが高まります。あまみ自体は悪いものではありませんが、自分のコンディションを把握しつつ楽しむことが大切です。

あまみが出る仕組みとポイント

ではもう少し詳しく、あまみが現れるプロセスを解説します。

温冷差による血管コントロール

サウナ室で体が温まると、皮膚表面の血管が広がり、血行が促進されます。そこから冷たい水風呂に入ると急激な温度差に対応するため、体は一気に血管を収縮させ、熱を逃がさないように働きます。この拡張と収縮の繰り返しが、皮膚の表面で赤い部分とそうでない部分をつくる原因になり、まだら模様のように見えるのです。

あまみが出やすい人・出にくい人

あまみの出やすさや消えやすさには個人差があります。皮膚が薄い方は赤みが目立ちやすく、もともと冷え性で血流が滞りやすい方は、サウナで血管が広がる分あまみが出やすくなる場合もあります。また、サウナの高温環境ときわめて低い水温とのコントラストが強ければ強いほど、あまみがはっきり出ることがあるでしょう。

出にくいからといって、サウナの楽しみ方や効果が得られていないわけではありません。あくまでもあまみは体からの自然な反応のひとつであり、健康状態を判断する絶対的な指標ではないので安心してください。

鳴海慎吾
鳴海慎吾

自分の場合はあまり「あまみ」が出にくいタイプで滅多にでることはありません。

あまみが出たときの対処法と注意点

こまめな水分補給と休憩

あまみが出ているときは、基本的に血行が良く、しっかり温冷差を感じられている状態です。つまり、それだけ汗をかいている可能性も高いということ。特にサウナと水風呂を何セットも繰り返す方は、こまめな水分補給と休憩を意識しましょう。

脱水症状を防ぐため、サウナに入る前やセットの合間に少量ずつ水分を摂るのがポイントです。調子が悪いと感じたら無理をせず、十分な休憩を取ってから再開するようにしてください。

保湿ケアを忘れずに

サウナ後は肌から水分と皮脂が奪われやすくなり、乾燥しがちです。あまみ自体に大きな問題がなくても、皮膚がほてって敏感になっているケースがあります。ですから、サウナ後はローションやクリームなどで保湿するのがおすすめです。特に腕や腿(もも)などのあまみが出やすい部位は、念入りに保湿をしてあげると肌トラブルを防ぎやすくなります。

あまみの消え方と残る場合の対処

あまみは人によって数十分で消える場合もあれば、半日から1日ほど続くケースもあります。ほとんどの場合、時間の経過とともに自然と消えていきますが、なかなか消えずに気になるときは以下のポイントを見直してみましょう。

サウナの温度や時間を調整

高温サウナや長時間の利用はあまみが濃く出る原因になることがあります。数分短く設定したり、低めの温度設定で楽しんだりすると、出方が緩和されるかもしれません。

クールダウンを十分に行う

水風呂の後にすぐサウナに戻ると、体が追いつかないまま温冷差を強く繰り返すことにもなります。外気浴スペースでしばらくのんびりしたり、椅子に座って深呼吸したりして、体をしっかりクールダウンさせましょう。

肌の状態を観察

かゆみや痛みがある場合は、単なるあまみとは別の肌トラブルである可能性があります。赤い斑点が紫色になったり、長い間残り続ける場合には専門家に相談しましょう。

まとめ

あまみは、サウナと水風呂の温冷差で血管が拡張・収縮を繰り返すことで生まれる、体の自然な反応のひとつです。赤い斑点が出ていると、「ちゃんとサウナで温まれているんだな」という目安にもなりますが、出なかったとしてもサウナのメリットを得られていないわけではありません。

大切なのは、無理をせずに自分の体調や好みに合わせてサウナを楽しむこと。そしてサウナ後は水分補給や保湿ケアをしっかり行い、清々しい気分で過ごすのが理想的ですね。あまみを正しく理解することで、サウナをより身近に、そして安全に満喫してみてください。

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鳴海 慎吾

宮崎市在住の30代 会社員。普段はIT系の企業に勤めながら平日・土日祝問わずサウナめぐりをしています。サウナブームが再来している中、宮崎県は他県と比べまだまだと感じ、情報発信サイト始めました。 サウナ歴:10年くらい プロフィール

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